産道内(膣)乳酸菌エキス DL-8 femcare

産道内(膣)乳酸菌エキス
DL-8とは

妊婦さんの産道内(膣)乳酸菌を
使用したフェムケア原料

妊婦さんの産道内(膣)より採取した450株の乳酸菌より厳選した、8株の乳酸菌を使用し、国産有機大豆を発酵する際に得られる発酵代謝産物です。

フェムケア原料

産道内(膣)乳酸菌エキス
DL-8とは

妊婦さんの産道内(膣)乳酸菌を
使用したフェムケア原料

妊婦さんの産道内(膣)より採取した450株の乳酸菌より厳選した、8株の乳酸菌を使用し、国産有機大豆を発酵する際に得られる発酵代謝産物です。

フェムケア原料

バイオジェノミクスが
産道内(膣)乳酸菌に
着目した理由

胎児は外界の菌やウイルスから守れた無菌状態の母体で育ちますが、母親の産道を通る時に産道内(膣)の常在菌を受け継ぎこの世に誕生します。産道内の常在菌の一種である乳酸菌は、妊娠初期から中期・後期になるにつれ産道内で増える事が確認されており、これらの乳酸菌は赤ちゃんにとって感染症などから身を守り、免疫系の発達に重要な役割を果たす事が分かっています。一方、母親にとっては出産時の傷の修復を早めるなどの役割を持つ事も分かってきています。

バイオジェノミクスでは赤ちゃんと母親の双方にとって重要な役割を果たす産道内(膣)の乳酸菌に着目し、2016年より久留米大学医学部産婦人科との共同研究や、産道内フローラ(細菌叢)の解析を進めています。

母親の胎内にいる赤ちゃん

DL-8は久留米大学との
共同開発原料

産道内(膣)乳酸菌エキスDL-8は、
久留米大学医学部産婦人科の
吉里 俊幸 客員教授の
ご協力のもと開発いたしました。

久留米大学医学部産婦人科とバイオジェノミクスは、2016年より共同研究を開始し、妊婦の産道内における妊娠中の細菌叢の変化及び、細胞増殖・修復に関与する細菌の探索に関して臨床研究などを行ってまいりました。
これまでに妊婦の産道内より採取し集めた検体は1,000を超えています。その中の乳酸菌450株のスクリーニングを重ね有用性を確認した、産道内の乳酸菌8株を使用し2022年に産道(膣)内乳酸菌エキス「DL-8」は誕生いたしました。

吉里 俊幸(ヨシザト トシユキ) 教授

吉里 俊幸(ヨシザト トシユキ)客員教授

産道内(膣)乳酸菌エキス DL-8

DL-8使用菌株

妊婦さんの産道内(膣)の乳酸菌450株より
厳選した8株を使用しています。

  • Lactobacillus jensenii
  • Lactiplantibacillus plantarum
  • Lactobacillus crispatus 2 株
  • Levilactobacillus brevis
  • Lismosilactobacillus coleohominis
  • Lacticaseibacillus rhamnosus
  • Lactobacillus gasseri
DL-8使用菌株

培地には国産有機大豆を使用

発酵に使用する培地には希少性の高い国産有機大豆を使用していま
す。

~女性特有のゆらぎに寄り添う発酵大豆成分~
大豆に含まれる大豆イソフラボン、サポニン、アミノ酸等は皮膚細胞の活性効果があるとされ、お肌へのうるおいや、弾力を与えます。
国産有機大豆

産道内(膣)乳酸菌エキス
DL-8のエビデンス

01 カンジダ菌の抑制作用

産道内(膣)に存在する常在菌の一種のカンジタ菌は無症状であれば特に問題ないですが、外陰部や子宮頸部で異常増殖を起こすと膣カンジダを発症してしまいます。
DL-8が膣カンジダの原因菌として代表的なカビの一種である「カンジダ・アルビカンス(C.albicans)」の菌糸形を阻害する事を確認しております。

試験内容 ①菌糸形成培地で培養②DL-8もしくは単菌の生産物質を添加③菌糸形成④染色・溶出⑤吸光度測定

DL-8と、DL-8に使用している乳酸菌8株それぞれの単菌の生産物質を用いて、カンジダ菌の菌糸形の阻害評価試験を行いました。

結果 カンジダ菌菌糸形抑制!

DL-8は、単菌それぞれの生産物質よりもカンジダ菌の菌糸形を阻害する事を確認し、膣カンジダの発症予防に対する可能性が示唆されました。

02 臭いの原因となる
大腸菌の増殖抑制作用

産道内(膣)には一定数の大腸菌が常在していますが、免疫力の低下や過剰な洗浄等により、菌叢のバランスが崩れると大腸菌の増殖につながり大腸菌の分泌物が悪臭の原因の一つとなります。DL-8は大腸菌の増殖を抑制する事を確認いたしております。

試験内容 ①E.coli菌液の分注②DL-8、もしくは単菌の生産物質を添加③吸光度測定

産道内乳酸菌450株の中から175種を選び、それらの単菌の生産物質とDL-8を大腸菌液に添加し培養し、大腸菌の増殖抑制試験を行いました。

結果 大腸菌の増殖抑制

DL-8を含む複数の検体において、臭いの原因となる大腸菌の増殖を抑制する事を確認し、臭いを抑制する可能性が示唆されました。

製造工程

前培養工程

一次培養(単菌培養)

選び抜いた産道内乳酸菌8株を使用し、単菌培養を行います。

前培養工程

二次培養(共棲培養)

8株全てを合わせ共棲培養を行い、本培養に向けたスターターを完成させます。

本培養工程

国産有機大豆の成分を余す事なく使用したオリジナルの「豆乳様培地」と、前培養工程で作り上げたスターターを培養タンクに入れ、本培養を行います。

濾過工程

長時間かけて発酵させた発酵物はフィルタープレスで圧搾し、固形物を取り除き「産道内(膣)乳酸菌エキスDL-8」原液の抽出を行います。

滅菌工程

0.2㎛のセラミック膜で濾過を行い、熱をかけない滅菌で菌体をすべて取り除きます。

完成

「産道内(膣)乳酸菌エキスDL-8」の完成です。
液体の化粧品原料として納品が可能です。

一次培養(単菌培養)
二次培養(複合培養)
三次培養(共棲培養)
本培養工程
濾過工程
滅菌工程

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産道内(膣)乳酸菌エキスDL-8原料規格

液体原料

液体原料の写真

1kg,2kg

液体原料の写真

3kg以上~

原料規格

原料名 産道内(膣)乳酸菌エキスDL-8
原料区分 化粧品素材
原材料表示名 乳酸菌生産物質(国内製造)
化粧品表示名称 乳酸桿菌/豆乳発酵液
INCI名 Lactobacillus/Soymilk Ferment Filtrate
配合推奨量 10%
荷姿 2kg以下:内装PPアイボトル/外装ダンボール
3kg以上:内装PE袋/外装ダンボール
ロット 1kg~
品質保証期間 開封前/製造後3年
開封後/速やかに使用のこと
保管条件 10℃以下の冷蔵保存
アレルギー表示有無 有 ※大豆(原産国:日本)(non GMO)
Brix 3.5% ~ 5.0%
pH 3.60 ~ 4.00
一般生菌 N.D.(不検出)
カビ・酵母 N.D.(不検出)
大腸菌群 陰   性

安全性試験

  • ヒトパッチテスト
  • 細胞毒性試験(Cytotoxicity LDH Assay)

化粧品展開例

  • 泡ソープ(10%配合)の写真

    例:泡ソープ(10%配合)

  • ローション(10%配合)の写真

    例:ローション(10%配合)

  • オイル(10%配合)の写真

    例:オイル(10%配合)

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産道内研究における特殊菌株の発見

2016年より行っている久留米大学医学部産婦人科との共同研究によって、産道内(膣)乳酸菌エキスDL-8の開発の他、免疫応答制御亢進を促進する菌株(特許第7076840号)の発見に至っています。

特許取得

妊婦の産道内のラクトバチルス・コレオホミニス(Lactobacillus coleohominis)種に属するDL81菌株またはその代謝産物は、マクロファージを介した免疫応答制御を亢進させる作用を持つ事を発見いたしました。ウイルスや細菌への感染に抵抗する免疫力と、炎症が過剰に起こりアレルギーや自己免疫疾患を発症することを防ぐ免疫力の双方を亢進する免疫応答制御亢進剤(又は「免疫賦活化剤」)として利用する事ができます。

特許No【第7076840】
発明の名称
「細菌、IL10遺伝子発現亢進剤、免疫応答制御亢進剤、及び製剤」
Joint research

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